1 ) 有力揭露
『マルサの女2』(マルサのおんな2)は、1988年公開の日本映画。伊丹十三監督。前年の1987年に公開され大ヒットとなった『マルサの女』の第二弾。
マルサ(国税局査察部=査を○で囲んでマルサ)に勤務する女性査察官を主人公に、宗教法人を隠れ蓑に巨額の脱税を働く救いようのない地上げ屋や、その背後に潜む邪悪な権力者たちとマルサの攻防を描いている。
伊丹にとっては「前作はマルサの入門編」であり、本当に描きたかったのは今作であるという趣旨を述べている。
この映画ではまだ当時、日本に1台しかなかったスタインベック編集機を使われて編集されている[1]。
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1 ストーリー
2 キャスト
2.1 マルサ
2.2 鬼沢とその主要関係者
2.3 地上げのターゲット
2.4 そのほか
3 スタッフ
4 作品の評価
5 脚注
6 外部リンク
ストーリー[編集]
地上げ屋同士の熾烈な攻防戦が吹き荒れるバブル期の東京。オフィスビルの建設ラッシュを機に、政治家・建設業者・商社・銀行が結託して巨額の利益を上げんと欲望を燃え上がらせていた。
そんな中、代議士の漆原は天の道教団の管長・鬼沢に目をつける。鬼沢は宗教を隠れ蓑に風俗業など数々の商売をし、さらにヤクザを操り地上げの嵐を吹き荒らしていた。しかもそれらの商売による収益を宗教法人に入金して課税を免れていた。
「宗教活動以外での所得は課税対象となる」という税法を盾に、やり手査察官・板倉亮子をはじめとする国税局査察部・通称マルサは鬼沢の内偵調査を行う。亮子は大蔵省のエリート官僚・三島を引きつれ鬼沢の身辺調査に入るが、教団信者やヤクザ達の妨害に遭い、調査は難航。ようやく脱税のシッポを掴んだマルサは強制調査に着手し、鬼沢の取調べが行われるが、鬼沢は頑として脱税を認めず、逆ギレして地上げの正当性を主張する。
そんな中、鬼沢の手下が射殺される。査察部は脱税を隠蔽するために鬼沢が「トカゲの尻尾」のように切り捨てたのではないかと疑うが、やがて鬼沢本人が狙撃される事件が発生。危うく難を逃れたが、鬼沢も「トカゲの尻尾」、つまり使い捨てられる駒でしかなかったのだ。
鬼沢の地上げした土地ではビルの着工を前に地鎮祭が行われる。鬼沢を背後で操って自らは手を汚すことなく利益を得た大臣・代議士・企業幹部が談笑する。その姿を少数の同僚とともにフェンス越しに隠れて見つめていた亮子は、やりきれなさに唇を噛む。
一方、鬼沢は自分の墓に巨額の財産を隠していた。最後に笑ったのは鬼沢であった。
キャスト[編集]
マルサ[編集]
板倉亮子:宮本信子
マルサの女。本作でもおかっぱの「マルサカット」を振り乱す。前作よりも髪と胸がボリュームアップしている[2]。
花村:津川雅彦
国税局査察部統括官。独特の話術で猿渡を「落とす」(自供させる)事に成功。
佐渡原:丹波哲郎
国税局査察部管理課長。一徹な性格で漆原の圧力にも屈せず、部下を守る。
伊集院:大地康雄
国税局査察官。マルサのジャック・ニコルソンは本作でも活躍。
三島:益岡徹
東大出身の大蔵省キャリア官僚。東大の事を「僕の学校」と言う癖があり、初っ端から「出身校を自慢するなら堂々としろ」と叱責されるなど亮子にしごかれる。亮子が熱意のあまりに独断専行を犯し、花村統括官から一時的に捜査活動から外れるように指示された期間にも乞食に変装して鬼沢の身辺を伺おうと独自捜査をする亮子の姿勢に打たれ、次第に査察官として成長していく。
金子:桜金造
国税局査察官。ダミー会社に入金された9億円の行方を追うも、領収書の多さにお手上げ状態となってしまう。
秋山:マッハ文朱
港町税務署員で亮子の後輩。「天の道教団」の税務調査の際、亮子に頼まれ、教団施設に亮子を連れて入る。
山田:加藤善博
港町税務署員で亮子の後輩。
鬼沢とその主要関係者[編集]
鬼沢鉄平:三國連太郎
表の顔は「天の道教団」管長であるが、裏の顔は多数のやくざを操り、その上宗教法人を隠れ蓑に脱税する地上げ屋。悪人ぶりを見せ付けるが、結局は漆原達にとって使い捨ての駒でしかなく、取調べ中に狙撃され殺されそうになる。
赤羽キヌ:加藤治子
「天の道教団」教祖で鬼沢の妻。自称「衝動買いの名人」で、鬼沢に愛人ができる度に衝動買いをする。
受口繁子:柴田美保子
鬼沢の家の女中で教祖・キヌの側近。鬼沢に心を寄せており、米田をハメるのに利用された見返りに鬼沢に同衾するよう求める。「繁子クリスティーン」の源氏名でホステスとしても働いている。査察が入ると鬼沢を庇って責任を負おうと取調べに対して頑なな態度を示す。
猫田:上田耕一
表の顔は教団の幹部であり、裏では多数のヤクザを操る鬼沢の腹心。結局は「トカゲの尻尾切り」で殺され海に浮かぶ。
チビ政:不破万作
猫田配下のヤクザ。鬼沢の立ち上げたダミー会社「マサインターナショナル」の社長に就任し地上げを行う。教団に査察が入ると責任を被らされ「トカゲの尻尾切り」で鉄砲玉の青年に射殺される。
サダオ:きたろう
猫田配下のヤクザ。マルサに押収された鬼沢の秘密のノートを取り戻そうと、合鍵で国税局の倉庫へ忍び込むが、内側は暗証番号式の鍵があり脱出に失敗。その後、亮子が倉庫に来たスキに逃亡しようとして再び失敗し、亮子に諭されて大人しく捕まる。
ハカセ:佐藤昇
猫田配下のヤクザ。チビ政の手伝いに任命されてダミー会社経営と地上げを行う。大衆食堂の脅しに使われた「手首」をホラー映画を作っている友達に頼んで作らせたり、国税局の倉庫の合鍵作成の為に粘土で鍵の型を取るなど、地上げの「技術面」を担当。
奈々の父親:市村昌治
500万円の借金でサラ金に追われ、金貸しのマルオの紹介で鬼沢に娘を「担保」に差し出して助けを求める、顔にアザのある男。仕事が中央駅の手荷物預かり所の主任だった為に鬼沢に利用される。
奈々:洞口依子
父親の借金の「担保」として鬼沢の愛人になった少女。後に鬼沢の子を孕む。
地上げのターゲット[編集]
大衆食堂の主人:小鹿番
鬼沢の地上げのターゲットで日の出食堂の主人。頑強に地上げに抵抗するが、鬼沢の手下が切り落とした手首(ニセモノ)を見せられる脅しに屈して店を明け渡す。
大衆食堂のおかみさん:菅原ちね子
ヤクザの脅し行為から必死に夫を庇う。鬼沢の手下の手首(ニセモノ)を見せられると嘔吐してしまう。
清原:石田弦太郎
写真週刊誌のカメラマンで鬼沢の地上げのターゲット。「自衛手段」として地上げ屋への過剰融資を記事にするとほのめかして銀行幹部を脅すが、鬼沢に巧みに謀られ、弱みを握られて部屋の明け渡し承諾書を書かせてくれと自ら懇願する。
清原の妻:結城美栄子
ヤクザから日々嫌がらせを受け、疲労困憊しマンションを明け渡すように夫に言う。
米田:南原宏治
大学教授で鬼沢の地上げのターゲット。一度は鑑定評価額の3倍の金と引き換えに明け渡しを同意するも後に態度を翻し、自治会を取りまとめることを条件に値段を吊り上げようとするが、鬼沢の計略で繁子と同衾しているところを写真に撮られ、脅されて結局マンションを手放す。
そのほか[編集]
ホステス:岡本麗
鬼沢が経営するクラブ「黒猫」にかつて勤めていたホステス一筋の女。知らぬ間に鬼沢の宗教法人の役員にさせられていたことを三島に尋ねられ、鬼沢がかつてホステス全員の名義を借りた事がある事を証言する。
毛皮店主人:浅利香津代
店の常連であるキヌに4500万円の毛皮のコートを売る。
ソープランド嬢:村井のりこ
源氏名「もえよ」。三島のビール券を使った泣き落としで落ちて、店の売上金の流れを話す。
マリちゃん:神林泰子
店一番の「名器」と言われるソープランド嬢で店長の女。店の売上金の中央駅の手荷物預かり所への運び役。
警官:三谷昇
ファーストシーンで海に浮いた地上げ屋の水死体を見つける。
マンションの管理人:竹内文平
地上げのターゲットのマンションの管理人。鬼沢の手下達が連れてきたドーベルマンを見て「規則違反」と注意するも、結局は逆らえず犬を飼う事を了承する。
マンションの警官:舟田走
嫌がらせに耐えかねた清原の妻の通報により出動する。
家主:里木佐甫良
三島が屋根の上で張り込みをする家の主人。
元僧侶:笠智衆
鬼沢が教団を立ち上げる際に言葉巧みに僧服を着せられ写真を撮られてハンコを貸して1万円をもらった事を証言する。
信者代表:岡本信人、久保晶
税務調査に入った亮子たちに激しく抗議して追い出す。
老婆:原泉
夫の暴力から逃げ出した女に変装した亮子を受け入れ、教団の説明をする。咥えタバコにハートの形の髪型がトレードマーク。
鉄砲玉:丹野由之
黒幕達にとって邪魔な存在となったチビ政を射殺する。
担当職員:矢野宣
「天の道教団」の所轄庁の職員。伊集院に教団の決算報告が設立以来一度も出されていないのに調査していない事を責められ、管轄の宗教法人は6300あるのに対して職員が4人しかいないと反論する。
商社員:高橋長英、成田次穂
ビルの地鎮祭で地上げについての噂を語り合う。
漆原:中村竹弥
大阪出身の代議士。作中で「委員長」と呼ばれている。与党だけでなく野党議員らにも影響力を持ち、鬼沢らを巧みに操る「陰の巨悪」。鬼沢に査察が入ることで自らに影響が及ぶのを危惧して国税局に出向き圧力をかけるが、佐渡原に一蹴された。前作では権藤に悪知恵を授け国税局に圧力をかける議員として名前だけ登場した。
猿渡:小松方正
代議士。漆原の腹心で漆原に「地上げ屋」として鬼沢を紹介する。漆原から地上げに貢献したことに対する報酬3000万円を受領したことを花村の巧みな取調べで自白してしまい、漆原の怒りを買いボコボコに蹴られた。
续作对手明显没有第一集的有魅力,宗教团体官商勾结真的太黑了好绝望,还肉搏暗杀碟中谍。有笠智众客串!
1,敢说敢讲,邪教、拆迁、政界腐败一锅烩,结束在政客的谈笑中,对未来不抱任何幻想;2,三国连太郎的长篇陈词太帅,甩国内反腐剧N条街,坏人也是“为了国家”啊;3,社会批判之余不忘黄暴,特别是睡衣女爬楼逃生之类,长得别有用心;4,对宫本信子太偏心,跳灵舞、斗歹徒、救了三国的命还吃他豆腐。
视听、表演、甚至情感都不如第一部那么的强烈(或是花哨?)。
跟着伊丹十三的长镜头,看资本丰腴的少妇逃税,穿着睡衣使出吃奶的劲爬楼,露出财富肥白的底裤,看的国税露出咸湿的微笑~
第二部题材本来更有爆炸性,这种衍生于天主教和佛教的教派不知道是在影射哪个宗教组织,教徒还会戴着佛头的面具,聚会时的群魔乱舞令人想起一些舞踏特征,但是全片前三分一都是对犯罪的刻画,侦破过程的乐趣与艰辛少了很多,有些反派角色的下场没有交代,比较仓促地收尾。
这部其实是伊丹十三野心之作,群戏,没有明显的男女主,之前一部戏份很足的女搜查官这里也没有重点刻画,有点新时代的无仁义的意思。
我就是伊丹十三hater
前半段税务官出现的时间太少,以至于缺少斗智斗勇的快感,后半段宫本信子戏一多,立马好看了起来,三国连太郎的反派没有第一部里的山崎努有意思,可能是因为他和宫本信子的情感互动太少了,值得钦佩的是伊丹十三揭露社会现实的勇气,想必又是得罪了不少宗教团体。
【HKIFF47】宮本信子臉上的雀斑看久了有點難受
蓝光版
多加一星拉拉分
他的电影视觉贴近普罗大众,给人的观感如像阅读报纸一角的纪实性社会新闻追踪报道。但是,他又很擅长在独特的幽默里表现深刻,不拘一格,所以整部电影又是富有娱乐性的,是风趣的,不完全走写实的道路;电影的精细不在镜头或剪辑等技术层面上展现,而是在文本脉络的行迹中蔓延;某些场景会突然像漫画一样夸张化,或无厘头,在这样的张弛里,能看到伊丹十三顽皮鬼马,天马行空的一面;电影节奏快速流畅,其喧闹有时就像一阵狂风,吹来风沙,使人掩面,风过后会露出一片荒芜,到这时,节奏就会突然变慢一下,而前期铺垫的讽刺意味就会在这时长稍短的落差里尽显。(伊丹十三的十部作品就此全部看完,有点感慨,因为他的电影生命本来可以更长的,唉。)
2部翻译都太烂
女大主角被群戏吞没,也没能像第一部那样凭着一股正气将歪门邪道彻底清除,恶仍在继续生长孕育
邪教
按说咱射手下字幕的不该挑刺,要饭不能嫌饭馊啊。可介是哪个大仙翻译的啊,只有“西米马赛、易达易达”没译错啊,上句下句不连着,前半句跟后半句都不连着啊——你是赛瑞斯?(are u serious?)不,我是凯丁啊!(i'm kiding)——靠想象力看完全片啊……
结局我怎么有点看不懂?
没有第一部那么好,但还是不差,感觉宫本信子出场蛮少的。
2023 HKIFF 伊丹十三導演全展 女職人系列 趕場近乎趕死,錯過了開頭25分鐘左右但我一點都不可惜
作为续集,对抗略简化,对恶的表现更甚。海报好帅。